俳句披講 ― 第81回の句会で詠んだ句です。吹割の滝 ―


第81回句会
2012年8月18日の句会です。吹割の滝。
墓参りできず高速道路の雲 | 道草 |
終戦日汗ばむ背中感じけり | 呼雲 |
足元に瀑布吹割をまたぐ | 虹鱒 |
コーヒーフロートの汗あつめたり秋時雨 | 川獺 |
情報です雷は川崎です | 道草 |
友達やめたぬるいサイダーの呪い | 虹鱒 |
匙で削ぐ苦瓜のわたの白さかな | 川獺 |
あたらしき靴下夕立にそなえたり | 川獺 |
我輩と雲の間に霧の海 | 常盤 |
残り蚊にバカにされつつ奮闘中 | 新葵 |
吹割の滝に勃起をしてばかり | 道草 |
吹割れの瀧で描きし添い寝かな | 常盤 |
吹割の滝重力の虹かける | 虹鱒 |
滝を割り羽音が肩に留まれり | 呼雲 |
吹割に怖いという声のかすれ | 虹鱒 |
日帰りの観光地より秋に入る | 常盤 |
清水に気付かずしかめ面の犬を見た | 道草 |
瀧壺に身を投げる夢獺祭忌 | 川獺 |
雑踏を聴きて胡瓜水くぐる | 呼雲 |
焼岩魚一口かじり次に回す | 道草 |
稲妻に多肉植物浮かびけり | 川獺 |
はりつめた冷気を裂くや蝙蝠男 | 呼雲 |
稲妻や女の頬に歪みあり | 呼雲 |
吹き割るる女と瀧を浴びるなり | 虹鱒 |