俳句披講 ― 第79回の句会で詠んだ句です。MOT ―


第79回句会
2012年6月23日の句会です。
夏の月カクテル光線のなかに消ゆ | 川獺 |
鰻には鰻のにほひ定休日 | 道草 |
紫陽花を朽ち果てさせる夜のシャワー | 道草 |
茄子漬や噛む音もなく消えにけり | 川獺 |
光とは青葉を過ぎる四角の紙 | 道草 |
なつかしきマンボの調べや夜釣舟 | 呼雲 |
梅雨晴れ間鰻屋どこも休みをり | 虹鱒 |
つばめのこ顔を見せてと言うが遅し | 風琳 |
六月の晴れ間に響く吾子のスキャット | 新葵 |
頭の中の洞窟分け入っても青し | 虹鱒 |
破れ傘さすあかり道づれつれに | 頬白 |
色あせた水着が兄を奔らせる | 呼雲 |
蜘蛛の囲の水滴のごと涙する | 道草 |
見なれたる制御室あり夕の凪 | 虹鱒 |
紫陽花の橋を渡りてお別れす | 頬白 |
うかうかとお前とシエスタしたいのさ | 呼雲 |
浴槽に水溜めて人殺すなり | 虹鱒 |
昼花火あとかたもなく白い空 | 頬白 |
さくらんぼたわわに実りルパン並 | 頬白 |
密豆や滴拭いて薫るひと | 呼雲 |
平日の苔食む蝦蟇や吾を待つ | 呼雲 |
蜘蛛の巣を撫でる風まだ初々し | 呼雲 |
くちなしの花香る側に紫陽花も | 風琳 |
天空樹啼くがよろしいなめくじら | 呼雲 |
夏至の日の長し大統領の不在 | 虹鱒 |
吊革を握りなおせば梅雨夕焼(ゆやけ) | 川獺 |
物ありて写真に写れば紙一重 | 風琳 |
遠雷の陰で番になりにけり | 呼雲 |
しらたまや上野の山の墓ひとつ | 呼雲 |
額の中美術館の中再び雨 | 道草 |
氷菓子付属のさじはたよりなく | 川獺 |
砂糖水半分残し制御室 | 頬白 |
立ち寄りし鰻屋さえも受け入れず | 風琳 |
青芝に私の夢が走ります | 川獺 |
誠実に紙遊びして六月尽 | 頬白 |
喰いさしの鰻眺めつ水数多 | 呼雲 |