第63回句会

2011年2月27日の句会です。
駒込で句会。席題「うぐいす」「引越し」
新たな地徐々に減りゆく心の余裕豆ひよこ
鶯や我の頭にふんをして常盤
鶯やつぼみ膨らみ時を待つまみねこ
薄曇り心晴れゆく鶯の音豆ひよこ
ヒモ結わくゆらがぬように春の夢頬白
朝寝にも力強さが増しにけり常盤
ダンボール空っぽの部屋伊予柑むく頬白
日常の延長線に鳥帰る道草
からうめのふんわり香る午前9時くらら
目をこする手やまぬのも春意かな常盤
久しぶり歴代の雛対面すまみねこ
棚の奥ぼたもち隠して含み笑い豆ひよこ
今朝の夢ただただうぐいす色でした竹の子
パキッとなシャボン飛ばすや蝋梅よくらら
ほれ愛でよ、つま先までも春風や竹の子
荷造りや匂ひでかえるあの時に豆ひよこ
おじいさまは遠くにお引っ越しされた春虹鱒
荷解(にほど)いて心新たに光射しまみねこ
引越しやほどよきころに腹が鳴り常盤
長閑さにそばをすすって帰ろかな常盤
ほっかぶりくわばらくわばら豆投げるくらら
近づけば下を向きたる椿かな道草
めくりめく日々に霞んだ春告鳥豆ひよこ
いざ行かんヤドカリの様にお引っ越し竹の子
昨日のスカートのしわ気にならん虹鱒
節分です来た春だのに寒いとなくらら
雛祭り息災祈る柔らかな午後まみねこ
コノヤロー向かい風とは春一番竹の子
伸び縮みゆらりと過ごす朝寝かなまみねこ
桃の花ゆれるカーテン荷ほどいて頬白
早春の別れと感謝部屋に言ふ道草
天国は春の夜の階段から入る虹鱒
静寂やうぐいすの谷始発待つ頬白
春隣フリーダムに声かけるくらら
くちいっぱいほおばれわらべ鶯餅頬白
越してきた兄弟の吹くしゃぼん玉新葵
春の思ひ出ありすぎし部屋引っ越さん虹鱒
一人全裸窓すこし開け初音かな虹鱒
茶トラ猫布団と干してのどかかな竹の子