第62回句会
| 追ふ者の追はれる背中冬木立 | 道草 |
| 水仙を見て折り返す散歩かな | 道草 |
| 手袋を辿りてあなたに行き着く日 | 苦椒醤 |
| 天は澄み銅貨無病と初参 | 歌葉 |
| まっしろロクデモナイいす水仙 | 歌葉 |
| 風邪ひきや背骨は氷で出来ている | 新葵 |
| ふゆの街絵画と捉えさし色 | ひろし |
| 自動車の鉄引き締まる冬の朝 | ひろし |
| 初句会安産願う誰それも | くらら |
| 短日のあの便りには耳がある | P |
| ビル郡の中でぽっかり江戸景色 | 一真 |
| 読初や季語らに今年もよろしくと | おにかます |
| 願い事するのも忘れて初詣 | 竹の子 |
| 冷えますね蒸しパンひとつくださいな | くらら |
| 水仙や黒き聖堂に生まる | 虹鱒 |
| 寒空の蒼さに煌めく童声 | 一真 |
| 外堀の水は冷たしオールは固し | 虹鱒 |
| 寒月を雲が煙る家近し | 苦椒醤 |
| 短冊の真白きことよ初句会 | 虹鱒 |
| 目に映る色なき庭の冬紅葉 | 頬白 |
| 七草粥いくつ思惑溶けており | 竹の子 |
| 初詣神田湯島とはしごする | おにかます |
| 参道を挟んで緩むこのリズム | 一真 |
| 街へ出よ手袋を失くしにいこう | 苦椒醤 |
| 陸橋にまだ一瞬の春隣 | 新葵 |
| しわしわのばばぁになっても姫はじめ | 竹の子 |
| ストーブにまとわりついて寝入る夜 | まみねこ |
| バイバイと叫ぶあの子の手あかき | くらら |
| 真新し手帳に書き富む初句会 | 頬白 |
| 毛たんぽや炬燵に住まうかまど猫 | 歌葉 |
| 初句会神田神社に参拝す | 常盤 |
| 川底(せんてい)の蠢く流れに春を待つ | P |
| あけまして愛兎は宇宙行く | P |
| 初芝居チラシを持って宣伝す | 頬白 |
| 頬赤く吐く息白く冬日和 | まみねこ |
| 大寒に溜めた風呂水捨てあぐね | おにかます |
| たらふくにたらふく重ね寒椿 | くらら |
| 社殿より飛び立つ鳩の初御空 | 道草 |
| くつくつと煮込む大根頬緩む | まみねこ |
| 凧あぐる走るや走る凧も見ず | 道草 |
| 待人はどこぞの軒で冬眠か | 頬白 |
| 邪恋などひいておみくじ運はよし | 翠柑 |
| 白色は青いと赤いの間に入る | P |
| 寒中の湯島聖堂足早に | 常盤 |
| お詣りは感謝の後に私利私欲 | 一真 |
| 装いの色賑やかに初句会 | おにかます |
| 忘るるを上手に忘れ年初め | 翠柑 |
| 門朱く門黒くとも冬の空 | 虹鱒 |
| 梅蕾見つけて想う近き春 | まみねこ |
| 短日や居場所は狭くなりにけり | 常盤 |
| 寒鰤や生臭坊主のほくそ笑み | 苦椒醤 |
| 白菜のまるまる腹を割く音や | 歌葉 |
| 1月のショートカットと聖橋 | 常盤 |
| オイ、男黙っとけと鍬始 | 竹の子 |
神田明神・湯島聖堂で吟行しました。