第47回句会
| 落葉踏みゆく我プリティイベイカント | 鬼笠子 |
| 見返せば身に入む山の鋭さや | 呼雲 |
| 盛り上がる根踏みわけて秋メジロ | 常盤 |
| ハタハタハメジロキラメキアラモード | 苦椒醤 |
| 秋澄みて山頂(やまいただき)の汗ひかす | 虹鱒 |
| みっける度トトロを探すどんぐりや | 竹ノ子 |
| どんぐりのぼうしの中にわたし住む | まね |
| 秋の水たまむし溺れる水溜まり | 呼雲 |
| まめ一っこ弘法山生まれおり | 常盤 |
| 蝗(いなご)追う子から横取り弘法山 | 歌葉 |
| 山登り相伴預かる秋刀魚寿司 | 白楓 |
| ひどく視線を感じる曼珠沙華 | 竹ノ子 |
| 青空に被れ障子と吊し柿 | 鬼笠子 |
| 寝不足をとおくに笑う曼珠沙華 | まね |
| 色鳥や後姿を追いかける | 道草 |
| 秋ねこが水をのみのみたまり池 | 大王烏賊 |
| ハイキング帰り道には秋の声 | 翠柑 |
| せせらぎやねんねもころり残暑かな | くらら |
| 死なばこの展望台へ秋涼し | 虹鱒 |
| 秋思まだあってこの山かけおりる | 新葵 |
| 丹沢の釣瓶落としや鐘の側 | 白楓 |
| 夕刻にまたねまたねと秋の蝉 | くらら |
| 一人づつ団栗を見て口開く | 道草 |
| 句か風呂かぐるりぐるりでやっぱふろ | くらら |
| 湯上がりにぼやぼや眺む相撲かな | 道草 |
| 新米は五分につこうかよく噛んで | 翠柑 |
| 鬱々と秋やまあるく人の後 | 大王烏賊 |
| 残る蚊に隙を与えし山歩き | 歌葉 |
| 夕焼けに染まるのを待つからすうり | 新葵 |
| 思うことなど何もなく秋山に | 大王烏賊 |
| 秋場所の魂はすぐそばまで来 | 虹鱒 |
| 冒険の山土を翔け渡り鳥 | 白楓 |
| 弘法山おっぱいも揺れて秋うらら | 竹ノ子 |
| 湯上りの大広間にある秋気かな | 常盤 |
| かぶと穴見つけてぐるり秋に入る | 翠柑 |
| 宵闇やエナジーを持て余しており | 苦椒醤 |
| 掌の中の青きトノサマ睨みおり | 新葵 |
| 秋の野に落ち踏み潰される聖かな | 苦椒醤 |
| 団栗の子どもに化けし落下生 | 歌葉 |
| 蜘蛛の糸払ったつもりの秋半ば | 呼雲 |
高田馬場BOX席題「柿、年上」