第39回句会

2009年2月11日の句会です。曽我の梅林へ吟行。流鏑馬。
はじまりの道はじまりに梅のある新葵
うららかにハンモック揺れうらうられ椿丸
枝先と人並み抜けてほっと梅真田虫
飛び道具当たるも八卦当たらぬも八卦鯰太郎
舌出して少年梅の木にホニャラ道草
梅の木がばんざいをしておめでとうまね
紅梅の誘惑のいろにだまされる
紅白の水玉空に邦衛顔常盤
流鏑馬の悲喜こもごもと的を射る椿
梅だらけ句を読む事が苦になってモルツ
駆け転ぶ子の泣かぬこと梅見酒いちじく
流鏑馬の会(え)を懐に梅の咲く藻杏
午後一時梅の白よりフォーの白くらら
流鏑馬の嗚々(ああ)騎手のようにあたし討て竹ノ子
帰り道行きの道より梅ひらく虹鱒
からからの空青くして梅ばやし翠柑
白梅の霞の奥に富士を待つ椿
花と風昔のことを想いけり鯰太郎
ハンモック黄色くゆれて日向ぼこくらら
小春日のうまからひとえまっぷたつ真田虫
風が止み頭を下げて春迎ふ新葵
いぬふぐり?(ちょめ)か?(ちょめ)かとおんなたち竹ノ子
紅梅に鼻近づけてほくそ笑み椿丸
白梅のつぼみにたくす我が志
梅の香や列車カタコト運びけり虹鱒
早春の的軽やかに逝きにけり道草
酒のんでイモ食べ馬見てあー楽しモルツ
射ぬかれた横顔の君富士見梅翠柑
流鏑馬や雁は音なく帰りゆく常盤
梅香る息するだけでしあわせだまね
梅に酔い(におい)吸い込むところハナ散らしいちじく
梅枝や飾り瞼を舞う季節真田虫
白梅の枝地につきて迎えたる椿
鳥と梅鳥の名前が分かんないモルツ
タッキーの働きぶりに身をゆだね鯰太郎
流鏑馬の馬が駆けるや春ショールいちじく
首をふるストーブの前立ち座りまね
馬駆ける梅咲く里は祭なり新葵
流鏑馬の射手しっかりと春を射る虹鱒
春祭酔いどれの頬に花が咲く椿丸
梅酒の実私を本気にさせるんです
梅を見て芋を食べても梅娘竹ノ子
しわしわでふかふかにぎるうめまつり常盤
梅はだかピーヒャラピーヒャラピーヒョロロ道草
悠然と白鷺ふらり梅を射るくらら