俳句披講 ― 第32回の句会。埼玉の秩父に散策。武甲山。 ―


第32回句会
2008年7月27日の句会です。埼玉の秩父に散策。武甲山。
| 西日射す巫女という職業の人 | 虹鱒 |
| 工場が夕立に消ゆ秩父かな | 常盤 |
| 西日差す空教室や夏休み | 藻杏 |
| 垂直に降る夕立の隠れなし | 虹鱒 |
| 武甲山おっしゃる通り夕立かな | おにかます |
| 風通る毛つくろしいつばくらめ | 常盤 |
| 山道や浮かれ天気の雨蛙 | おにかます |
| 山裾のまちは震えて喜雨の中 | 新葵 |
| 山茂(やましげり)動かし首を拭いけり | 道草 |
| 憂き日々を知らずきゃくきゃく雨蛙 | 新葵 |
| 声あげて雨音消さん蝉時雨 | まね |
| 夏空に雲をはきだす武甲山 | まね |
| 夕立やつなぎの龍の守る里 | 常盤 |
| ビアガーデン千鳥グイグイアン・ドゥ・トゥロワ | くらら |
| 水風呂や底に蠢(うごめ)くさくらんぼ | おにかます |
| 一本で日傘雨傘午前午後 | まね |
| 雷鳴を聞きつ湯に入る楽もあり | 新葵 |
| 風抜けて市に踊れば夏の宵 | 藻杏 |
| 雨水が靴中で踊るまた一歩 | まね |
| 秩父峰まとめて神の夕立かな | 虹鱒 |
| 時ゆきし身はただ老いて武甲山 | 常盤 |
| 鈍(にぶ)色のバンパーに夏うつしけり | 虹鱒 |
| かれちらりこっちじろりのむくげかな | くらら |
| 神棚の飯を食いをる夏の朝 | 藻杏 |
| 経中に屁の聴こえたる蝉時雨 | 藻杏 |
| 後悔を撒きちらし行く秩父かな | おにかます |
レッドアロー号に乗って胸高鳴らせて、秩父神社へ。北辰の梟やつなぎの龍などなど面白い神社でした。水に濡らす占いやりたかったな。
わへいという有名なおそば屋さんを出た途端、雨。のちに豪雨。武甲温泉までの道のり、長かったなぁ。
終ってみれば思い出もりもりの楽しい散策でした。
