俳句披講 ― 第26回の句会で詠んだ句です。小田原の梅林です。 ―


第26回句会
2008年2月24日の句会です。小田原の梅林に行きました。
| 梅嵐枝の間に間にのぞく青 | 椿 |
| ぎゅっとしてぱっと咲いて梅見頃 | 翠柑 |
| はなつまみ自転車ぬける梅木道 | おにかます |
| 梅の木の春という字に似たるかな | 虹鱒 |
| 梅の里裏山に香の届くなり | 虹鱒 |
| あお冴えて木の芽日向を知りにけり | いちぢく |
| 白梅にかすむ人影かくれんぼ | 椿 |
| 紅梅やござをおとしつひろいつつ | 常盤 |
| 石仏遠く近くを梅望み | 左右 |
| うす目あく鼻に残った梅まつり | 常盤 |
| 春の日の梅林をよく耕せり | 虹鱒 |
| 梅花祭囃され歩く人なりき | 道草 |
| 梅ワイン輝き居れば逆らわず | 道草 |
| ひとときのも少し長く梅まつり | 翠柑 |
| 梅の花つぼみの丸み開らけをや | おにかます |
| 春めきて勝ち気ちきちき梅の枝 | おにかます |
| 下萌えぬ子供らの夢迸る | 左右 |
| 日永し線路鉄橋まいごなり | 常盤 |
| 梅が枝を折らずに過ぎる楽しさよ | 道草 |
| 梅の香やみんな一緒に行くのだろう | 道草 |
| 梅近くそれでもいつもわくわくす | 翠柑 |
| 白痴児は枝振りおりて春の空 | 藻杏 |
| 携帯のはねるばかりの梅三昧 | 左右 |
| ウクレレに笛の音風の音梅まつり | 椿 |
| 日だまりに凛と咲きたる白梅と | 翠柑 |
| 朧夜や頑な君を惑わせて | 藻杏 |
| 春電車ぶらりとぶらり青木の実 | おにかます |
| 甘酒を飲みっぱぐれた飲む二月 | おにかます |
| 白梅や隠れ家ありて魂光る | 左右 |
| 白横う衣の中の大梅見 | 左右 |
| 土匂うキャラざわざわと羽虫喰う | 常盤 |
| ゆびの色黒に黄色に赤色に | 常盤 |
| 梅の木や背くらべするあたたかさ | 虹鱒 |
| 鳥の声風の音にも梅まじる | 虹鱒 |
| 百千鳥唇の離る刻を待て | 道草 |
| 北風にほお赤らめ梅見酒 | 翠柑 |
| 青空に砂塵のつきしイヌフグリ | 藻杏 |
| 春一番東京全土困らせる | 藻杏 |
| 梅想う闇の深さや弦楽器 | 藻杏 |
